20250201 理事活動報告 (総務委員会 横溝浩)
令和6年度、令和7年度の2年間、中国四国ブロック(9支部)の代表理事を務めさせていただいています。
活動内容ですが、総務委員会の所属で最近はWeb会議の形式となりました。
委員会の所属は本部から割り当てられます。
総務委員会の他には、「業務委員会」、「研修員会」、「広報委員会」、「業務開発委員会」があります。総務委員会の活動は今年度2回の会議(Web)が行われました。概要を添付の表にまとめました。
詳細については日本労働安全衛生コンサルタント会の機関紙に掲載されますのでご覧ください。
2024.12.01 産業安全衛生大会に参画して (中條克己)
コンベンションセンター・ママカリフォーラムにて10月29日に開催された、「産業安全衛生大会」の相談員として相談業務をしてきました。
これは全国的に年1回、県(国)と各業界の労災防止団体が主催し、労災ゼロを目標とした基調講演の他に、各団体ブース、安全衛生機器・保護具等のメーカーブース、そして相談ブースが同日開催される、関係各所が一堂に会するイベントです。
相談ブースは4ヶ所。
● 中災防(中央労働災害防止協会)安全衛生相談コーナー: 職場の安全と健康に関する疑問・質問・悩み等が対象。
事務局の間森朗先生、若い安全コンサルの堀精一先生とともに、こちらで対応しました。
● 産業保健総合支援センター: 化学物質規制の対応、店頭・腰痛防止対策、治療と仕事の両立支援等の相談。
● 作業環境測定協会中国支部: 作業環境測定結果、職場の作業管理・作業環境管理についての質問やお困りごと。
● 労働基準協会 労働衛生センター: 職場の健康づくり全般。
例年、相談者はあまり来ないと言われていますが、今回は各ブースにはそれなりに来られました。
我々のところにもお一人来て頂きました。
某大学関係者の方で、「大学の情報工学部内の実験室の”安全ガイドラインの作成と更新についてどのように進めれば良いか?」とのご相談を頂きました。
「具体的にどのような作業環境や作業内容なのか」をお尋ねすると、情報機器作業、弱電、半田ごてによる火傷、騒音、爆発、振動
等々とのこと。
回答としては、「最もリスクの高いものから取り組むこと」、「(相談者の言われる”安全”の中に、安全と衛生が含まれていた為)
中災防の”労働衛生のしおり”、”安全の指標”を参考に、法令で該当しているところから整理してはどうか」、などと、3者それぞれの回答をしました。
結果的にご納得ご満足された様子で帰られていきましたので、まずは成功と言えると思います。
相談者が少ない点は、主催者も、労コン会も、今後の対策を検討すべきと思いますが、個人的には非常に有益な学びになりました。
昨年4月から個人事業主として事業展開していますが、同じ専門業界の異なる専門家の方々とのリアル交流や情報交換は、とてもためになります。 他にも、たくさんの先生にお世話になりました。 ありがとうございました。
https://okkikin.or.jp/rinsaibou/cms/wp-content/uploads/2024/08/442af02c2ec507eb78e44aab2ab70ce7.pdf
20241001 令和6年度登録時研修に参加して (堀 精一)
先日、労働安全衛生コンサルタント研修(Web)を受講しました。
プログラムは
午前:労働安全衛生コンサルタント業務の進め方
石田修先生 3時間
午後:労働安全診断の基本 鈴木信義先生 2時間
労働衛生診断の基本 加部勇先生 2時間
石田先生からは業務の心得を学びました。
緊張感をもって現場を観察し、さびついた頭を鋭く、曇った眼を磨いて、かつ実現可能な改善策を提案することが大切という言葉が心に残っています。
鈴木先生からは安衛法の解釈について学びました。
出所が公的以外のネット情報に安易に頼らない、解釈に迷う場合は安衛法便覧の解釈例規を参考にする。最新の法改正情報も常に意識しておくという言葉が印象的でした。
加部先生からは産業医として様々な実績をご紹介いただけました。
この講習を通じて、幅広く技術を学び、かつ中小企業でも実現可能な課題解決策・改善案をご提案できるようなコンサルタントになりたいと感じました。
岡山支部活動へのご要望としましては、県内の事業所、工場への見学会を開催していただければと思います。
よろしくお願い致します。
エイジフレンドリー補助金とその問題点について(道明道弘)20240826
近年の高齢者の就労拡大に伴い労働災害が増加したことから、高齢者が安全に働けるような職場環境整備の推進を目的として令和2年から始まった「エイジフレンドリー補助金」ですが、
本年度も「令和6年度エイジフレンドリー補助金」の申請受付が令和6年5月7日から開始しました。
現在、(一社)日本労働安全衛生コンサルタント会内の「エイジフレンドリー補助金事務センター」が申請及び支払いを行っています。
注意点は、関係書類は「郵送または宅配便のみ」での受付となっていて、さらに、「助成金」とは違い「補助金」ですから、交付決定額が予算に達した場合、申請受付期間中であっても受付を締め切るとされています。
条件に合致する場合には、早めに検討・申請することがおすすめです。
次に、補助金の対象となる企業の要件として「エイジフレンドリー補助金」を申請するためには、まず下記の基本要件を満たす必要があります。
• 労災保険に加入している
• 中小企業事業者
• 1年以上事業を実施している
また、「エイジフレンドリー補助金」には、下記3つのコースがあります。
1. 高年齢労働者の労働災害防止対策コース
(1)転倒・墜落災害防止対策
• 作業場所の床や通路のつまずき防止、滑り防止のための対策
• 転倒時のけがのリスクを低減する設備・装備の導入など
(2)腰痛予防対策
• 不自然な作業姿勢を解消するための作業台などの設置
• 重量物搬送機器・リフトの導入(乗用タイプを除く)
• 重筋作業を補助するパワーアシストスーツの導入
• 介護における移乗介助、入浴介助の際の身体的負担を軽減する機器の導入など
(3)熱中症防止対策
• 熱中症リスクの高い暑熱作業のある事業場における休憩施設の整備
• 体温を下げるための機能のある服の導入など
(4)交通災害防止対策
• 業務用車両への踏み間違い防止装置の導入
2. 転倒防止や腰痛予防のためのスポーツ・運動指導コース
※ 専門家:医師、理学療法士、健康運動指導士、労働安全・衛生コンサルタント、アスレティックトレーナーなど
3. コラボヘルスコース
(1)健康教育・研修など
※ オンライン開催、eラーニングなどを含む
(2)システムの導入
※ 初期導入費用のみ対象。ただし、パソコンの購入は対象外
(3)栄養・保健指導
※ 健康診断・歯科健康診断・身体機能チェックにかかる費用は除く
上記3つのコースです。
この補助金の問題点としては、前述のことも含め、
•1 補助金によっては、高いハードルの要件を満たす必要がある
•2 申請から発注まで、それなりに時間がかかる
•3 実は、補助金を受けられる回数には制限がある
•4 補助金の種類によって事業目的は異なる
です。
さらに、他の資金調達方法を選択した方が、効果が高いこともあります。
例えば、補助金の最高で100万円ですから、リースを使うとかの方が楽の場合もあります。
ただし、中小企業が対象のため、少子高齢化で高齢者労働者が増えている現状から、その健康安全のためにも、問題点は前述のごとくあるとは言え、申請することは必要なことと思います。
一般社団法人 日本労働安全衛生コンサルタント会
岡山支部(事務局)
〒700-0912 岡山市北区大供表町11-6RG大供表町902
電 話: 090-7546-7596 事務責任者 間森
E-mail: jashoka@mailsv.jp